「ふははははは、よくぞ戦い抜いた! わしが
  最後のボスじゃ!」
 「・・・ほんとに? 見たことも伏線もないけど?」
 「・・・すんません。ただの通りすがりのおやぢ
  です・・・言ってみたかっただけです。
  お詫びにわしのキタキタ踊りを・・・」
 「困ったじじいだなぁ」

 
 「・・・ラスボスのおっさん、こんなとこで覗いて
  ないで出ていけば?」
 「いや、立場的にあのオヤヂと同じだと思うと出づら
  くて・・・」

 スパロボα3日記 最終回

 「突然! これじゃないオヤヂ」

 一万二千年後の地球衛星軌道上で待っていたのは
 ・・・変なタマでした。

 なんか、すっげー悪意のこもったイヤなタマが浮いて
 いて、センシティブな奴が揃ったうちの軍団員には
 耐えられないらしく、総意として殴ることに決定。
 ・・・なんも悪いことしてなくても雰囲気悪いだけで
 嫌われること、世の中多いです・・・ひどいよね。

 タマの周辺には、ゼ・バルマリィの機体が涌いている
 ので、その関係者かもしんないんだが、こいつのことは
 しらない。聞いてない。
 もう、最後なんで稼ぐ必要もなく、まっすぐタマを撃墜
 すると、中から出たのは・・・

 「わはははは!! わしがケイサル・エフェスじゃ!!」
 「・・・誰?」
 「誰って・・・ほれ、キョペチポの遺跡で巨大な影が出て
  スコイカのガス星雲でわしの石像の呪いイベントを
  こなし、イッパシェン空間でわしの愛につつまれる夢を
  見たじゃろ?」
 「・・・魔法陣グルグルの最後みたいな展開になってきたな
  ・・・あのね、全員強制睡眠でここまで来たから、イベ
  ントどころか夢も見てないって」
 「・・・じゃ、わしって・・・突然ここに居座ってるキャラ
  ってだけ? キミたち的には?」
 「・・・うん」
 「うわーーーーはずかしいいいいい」

 おっさん、頭を抱える。すると、ゼ・バルマリィの天道虫や
 α2のラスボス、ガンエデンにしたがっていた3匹のケモノ
 メカのグレたやつみたいなのといっしょに出現したのは
 孫光龍さんと、女王様エツィーラさん。
 「では、私が解説しましょう」
 親切なエツィーラさんがお話してくれる。
 「こいつは、もともとうちの星のガンエデンやってたんだ
  けど、美少年好きが講じて、ガンエデンの神子をその時
  気に入っていた男の子にやらせて、自分はガンエデンの
  シートに化けてひたすら尻をなでてたっていう・・・」

 ちゅどん!! 

 おっさん全力砲撃でエツィーラさん撃墜。

 「デタラメじゃあ!! いや、たしかに一部分合っては
  おるが」
 「あー、尻はなでてた、と」
 「いや、尻じゃなくてね・・・孫光龍!! お前もなんとか
  言わんか!!」
 「・・・あんたの子分になったら、ひじかけにくらい化け
  させてくれるんでしょうな?」
 ・・・・それ目的で、お前延々悪さしてたのかい・・・
 
 で、そのショタじいさんが何をしに来たのかというと、
 「わしはあのアポカリュプシスなる力と戦っておるのじゃ
  わしに力を貸せ! ついでに、キラくんかアスランくん
  も貸せ!」
 「いや、一応、宇宙怪獣殲滅にアポさんの手先のイデが
  力かしてくれたんで、わしら手打ちしたんだけど」
 「それじゃ、わしだけ一人ぼっちじゃないかー!! 
  ええい、わしの味方にならんのなら! 全て滅ぼして
  やる!! そしてキラくんとアスランくんをガンエデン
  のシートに・・・」

 えー、山中が悪乗りしてるんで、本編の展開がまるで解らん
 なぁ、とお思いの方、解らんという点では本編も同じような
 もんです。
 わからんなりに、ケンカうって来るんで、じいさんの相手を
 することに。
 でもな・・・じいさん、あんたの機体・・・なんなの?それ
 ガンエデン版の{これじゃないロボ}といおうか、夏休みの
 工作で家のゴミ箱から材料集めて作ったガンエデンというか
 ({これじゃないロボ}についてはググってみて。
   カッコいいぞ!)
 さすがに、じじいの感性は乾いてる。

 もっとも、うぁっちゃー なのは見かけだけで、中身はα2の
 時のガンエデンより強い。 なんせ、そのα2ガンエデンが
 味方の増援に出てくれたくらいだから。

 精神コマンドの大安売りで戦うって点ではいつもと同じなんだ
 けど、今回は確実に攻撃一回につき1機以上の犠牲が出る。
 ミチルさん、あぼーん! 京四郎、あぼーん! 
 小型機体でひらめき、不屈、鉄壁なんかの切れた、もしくは
 最初から持ってないやつはもう特攻に等しい。
 じいさんは1ターン2回攻撃なんで、一回きりの防御コマンド
 しか持ってない機体はほぼ確実死にます。
 どえらい命中率なんで、かわすなんてのも凡俗のパイロット
 にはムリだしね。
 もう、他の敵なんかかまってるヒマもないよ。孫さんはいつの
 間にか落してたけどね。

 んで、ようやっと撃墜するとたちまち根性で回復。
 もう一回、同じ攻撃はムリだよ(汗) 味方減ってるし、
 精神ポイントもう残り少ないし。
 「わはははは、おまえらに恨みを持つ悪霊さんたちが、わしの
  味方をしてくれるのだぁ!」
 「・・・おっさん、はっきりさせとこう。 おっさんの味方
  じゃない。俺たちの敵ってだけ」
 「・・・うう、きつぅぅぅ」
 それでも、悪霊たちはおっさんを無限回復させるらしい。
 こういうワケの解らんパワーを敵に回したとき、道をひらいて
 くれるのは常にアホ。
 「うおおおおお!! オレの歌をきけぇぇぇぇ!!」

 それに応えて、地球からも自動装置で一万二千年前に仕掛け
 られていたミンメイレコーダーが作動し、ミンメイ、バサラ
 のコラボが発動。
 それに、安らかな眠りをさまたげられたのか、今回亡くなった
 関係者の霊が仕方なしに悪霊をおさえに来てくれる。
 「頼むから静かにしてくれ」

 回復能力の無くなったおっさんを残りの精神ポイントぶちこんで 
 撃破。
 「おのれー、わしは死ぬがお前らもこの未来の世界で孤独に
  朽ちてゆくのだぁぁぁ」
 「いいよそれでも。うち美少女美少年そろってるし」
 「きょええええ、うらやましぃぃぃぃ」

 αナンバーズ内のカップリングで人類存続って話なのかなぁ
 それじゃ、弁慶とか大作とかがかわいそうだなぁ、と思って
 いたら、突然イデオンが暴走。イデオソードでナニかを
 ぶったぎって一同を一万二千年前の世界へ・・・教えて?
 ナニを切ったの? 怒らないから。

 これをもって、今回の騒動は全て終了。宇宙開拓の人は
 開拓にもどり、中学生は中学にもどり、破嵐万丈は自分捜し
 に行くそうで、ギャリソンさんを{自分捜しが出たとな!!}
 とか喜ばせたり、みなさんのその後もいろいろ。
 終わってみて、一番心配なのは、こんなもん執筆するのに
 貴重な時間浪費してる自分だったりするんだが、まぁいいや。
 少なくとも、書いてるオレだけは楽しいから。

 それでは、またお会いしましょう・・・・・・J?

 今日のお言葉「文庫本一冊分・・・」

 PS 読むほうも大変だったでしょう? おつかれさま
    でした。 

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