「必勝の戦術とは、敵に５倍する兵力を
敵に１０倍する物資で運用し、敵に２倍
する速度で移動し、完全なる包囲陣を
布いた上で降伏を迫ることである」

・・・ゆえに必勝の戦術は国を滅ぼす。

　（あのね、そんなことしたら敵の
　　１００倍はお金使うからだよ）

スパロボα３日記　第２３回

「烏合烏合ルーガ」

対星間連合戦、最終ステージ。
あいかわらず物量戦が好きなヘルマットさん
率いるムゲ帝国が月面に布陣している。
こちらは、基地マップを後にひかえ、地形的
には有利に戦えるのだが、待ちの戦いは性に
あわないんで、憎まれジーグを前面に立てて
進軍。
ＡＬＬ武器のスピンストーム・ヒ・ミ・ツの
兵器で敵を削り、味方本隊がそれに止めを刺し
つつ、ヘルマットに近づくと、

「ふふふ、ワナに・・ヘックショ！・・かかった
・・・ヘックショ！・・な！」
「まだ、服着せてもらえないのかよシャピロ」

シャピロ・キーツ登場。
「ふふふ、わたしは力押しのデスガイアーや、
数だけのヘルマットとはちがうぞ！！　ほうら
大軍勢で包囲して一気にかかれい」
「両方合わせただけじゃん」
「さらに！　ええ夢見せたれギルドローム！！」
「自分の作戦はないのか！　あんた！」

やはり、上半身裸体なだけあって、作戦も野蛮
である。ただ、物量は本当にすごい上、ワルキ
メデスだのダンゲルだのの名前持ちユニットの
参加や、敵の一団が大空魔竜を包囲するように
出現している点、馬鹿にしたもんでもない。
・・・ていうかピンチじゃん。

ギルドロームの悪夢でソロ・シップ乗員が頭痛で
動けないってな話もあるんだけど、これはどうせ
前線に出すつもりはないから問題はない。

敵に包囲された大空魔竜をどう助けるのか、なんだ
けど、これで集中砲火浴びたら鉄壁防御状態でも
キツイかなぁ・・・あれ？・・・そこまで憎いか
司馬宙。
大空魔竜包囲隊の攻撃がさほど近くにいるわけでも
ない鋼鉄ジーグに・・・。
「こら！！　ブサイク！！　何やっとんじゃ」
「うう、体が勝手にジーグをををを」
「憎い！　彼女がいて、ミッチィとか呼んでるとこが
憎い！」
「オヤジのブサイクが遺伝してないことが憎い！」
「ツルペタの妹がいるとこが憎い！」

・・・人の感情は戦術を越えるんだねぇ。

おかげで大空魔竜は危機脱出。ギルドロームがあきれて
ポカーンとしちまったせいか、ソロ・シップも回復。
作戦全部アチャコでしたな。シャピロはん。

それでも、布陣していたのが地割れの向こうだったんで
こっちとしては飛行可能小隊であるライディーン以外を
遠回りさせなきゃならず、各個撃破を受けないように
なかなかシャピロにたどりつけずにいた・・・のに？

上半身裸男、地割れ超えてこっちへ来ましたがな。しかも
護衛の機動ユニット置き去りで。
「お前なぁ、知将とかいう振れ込みなのに、なんだよ！　
その考え無しの行動は！」
「・・・・おかぁさんが生活につかれた美人妻タイプな
とこが憎い！」
恐ろしや鋼鉄ジーグ。

わけのわからん憎悪のおかげで、大劣勢のマップ、さほど
苦労もせずクリア・・・
いやぁ、人間やっぱ、一番厄介なのは原因のわからん
感情だよなぁ。　体がサイボーグとか、戦うことしか
知らないとか、親父が変とか、根っこのわかってる苦悩
はまだ折り合いつくもの。　

今日のお言葉「情を越えたもののみを智という」

ＰＳ　指揮官が冷血だと兵は造反するんで、限度ある
　　けどね。　計算ずくの情は示そう。