「わははは、村長! やりましたぜ! あの熊
 閉じ込めてやりましたぜ!」
「おう、そりゃでかした! じゃ、誰か行って
 止めを刺してこい」
「冗談じゃねぇ。せっかく閉じ込めたってのに
 誰かが入ろうとすりゃ、そこから逃げられ
 ちまう」
「ほんじゃ、どうするってんだい」
「心配はいらねぇ、あの家は主人が悪どいんで
 金も貯めてりゃ食い物も貯め込んでるんで、
 こりゃ、冬眠まで出て来やしませんって」
「まぁ、出てこないならいないも同じなんだ
 けどねぇ」」
「あ、村長、家にお帰りになるんならそういう
 事情なんで入り口の方は開けないように
 ひとつ・・・」

  山中が昔書いた「熊ごもり」って落語の
  冒頭です。

スパロボα3日記 第43回

「ゴキブリ閉じ込めたんだけどなんとかして」

異空間に閉じ込められて出て来れないαナンバーズ。
全機体のパワー使って通常空間に返せたのは子供二人。
まぁ、真っ裸で宇宙飛んでたって平気なヤツらだから
子供として労わらなくてもいいと思うんだけど。
多分ウルトラ系民族だぜ、こいつら。

で、このまま朽ちていくのかなぁ、でも移民船として
そこそこでかいマクロス7もあることだし、ここで
繁殖するのもいいかなぁ、なんて考えてるとこに
やってくる監察軍の一派ゴラー・ゴレム隊。
「うわぁぁぁ!! なんだこんなとこまで!?」
「そら、かえしてもらうもんがおまっさかいな、
 わては地獄の果てにでも現われまっせぇ!!」
「なんやてぇぇぇぇぇ!!」

もはや常套句となったかるい挨拶のあと戦闘開始。
要は、こないだから密航しているアルマナ姫を返して
と言ってるんだが、だったら、
「うちのお嬢が迷惑かけてえろうすんません。コレは
 つまらんもんですけど」
とかいってチロリアンの詰め合わせ(関東ならナボナ)
でも持ってくるのが筋ってもんだろ。
「いいんだよ。いつも言ってるだろ? この世界、
 敵機をみたら金と思えて」
・・・アニメの時より、聞こえて来るイデのため息は
大きい。

以前、監察軍代表のエペソさんから味方になれとの
お誘いを受けたが、ゴラー・ゴレムのみなさんはそれ
とはやや方針がちがうらしい。 
アルマナ姫の保護と地球での幼女誘拐が目的だそうで、
それで任務に胸はれるあんたらは偉いと思ったら、
やっぱ、どこかにイジケがはいったらしく、アルマナ姫を
どさくさで亡き者にして、ついでに監察軍の母星の一番
エラい人、霊帝まで倒すんだそうな。
こっちがもう通常空間に出られないと思って喋る喋る。

戦闘の初期目標は孫さんの真・龍王機撃墜で、自信家の
孫さん、どんどん前に出てくるんだけど、気力も上がらん
うちからこんな強敵、相手にしたくない。
後のまわりこんでザコを食べることにする。
「ふふふ、これで勝ったつもりか、哀れな」
「この程度の力か、失望したよ」
「へーん、おしっこしたいから帰るだけやー」
・・・なんか、ここ負け惜しみの団体らしく、みんな
ソレ的なことを言って撃墜されていく。
なんにも無い奴ほど言うことに含み持たせるもんだ
けど・・・・本当になんにもないんだろうなぁ。

少しは何かありそうな孫さんを落すと、
「ふふふ、そんなものかい。言っておくが、僕の実力は
 こんなもんじゃ・・・」
「弱点えい!」
「ふごぉぉぉぉ!! いってぇぇぇぇ!!」
なんか、執こく出て来るうちに、クスハに弱点見抜かれた
らしい・・・逆鱗だそうです。 普通、龍のソレを突く
と怒ってパワーアップするはずなんだけど・・・いいか。

「すんまへん、ハザルさん、突然お腹痛うなりまして」
不利を悟った孫さん、撤退はしないが、それ以上喋る
気もないらしい。
で、ゴラー・ゴレム司令官のハザルさん、かわりに機動
メカ、ヴァンクラインで出撃。こいつの撃墜が勝利条件
に変わる。
なんでも、サイコドライバーらしく、同じ能力者の
リュウセイくんを敵視している・・・やめとき、同程度
やと思われるで・・・
「きさま、サイコドライバーをなんだと思っている!
 アカシック・レコードにアクセスできる存在なのだぞ」
・・・・あー、同程度・・・というより以下やね。
競馬新聞覗けるののどこが偉いんやろか。

ちなみに、山中もたまにアレは見にいくけど・・・
{照れ屋のカップルが山にいくと必ず雨に降られるとする}
{曲り角でぶつかった少女は食パンを咥えるべし}
{睡眠中に発する言語はもうたべられない}
・・・・えらい古いことばっかり書いてあるけど、これは
しゃーない。なんせビッグバン以前に書かれたもんやし。

で、そんなもんの購読自慢してるヤツが強いはずもなく
孫さんより気持ち簡単に撃破。
「えーん、アカシック・ファイル日曜版来る時間やから
 帰ったるわーい。負けたんちゃうぞー、お前らなんか
 よわよわじゃーい!」
ゴラー・ゴレム撤退・・・アカシックは当分出ぇへんよー
山中が原稿落してるからー

で、勝利したにもかかわらず、事態は全然変わってません
閉じ込められたまんまです。
「あのー、レミーさん、もう思い切って子供作りませんか
 出られそうにないし、いっそここで繁殖を・・・」
「うーん、でも、ここのメンツで繁殖すると濃ゆい人類が
 出来そうでヤだなぁ」
「なにをふざけたことを言っている! この激戦の中で
 子供作る作らんもないだろ! ふざけるな!」
「あれ? ベスー、カララー、なんでそんなはしっこに
 行ってるのー?」
てなわけで、月も雲間に隠れたし、雨戸も閉めたガキも
寝た。寝酒の一本買う金もなし、貧乏人のすることと
いやぁ・・・・。

今日のお言葉「いや、閉じ込めたん、キミの部屋やけどね」

PS 宇宙創生の偉い人が言いました。
   なんでもええんじゃ! 面白なくてもええんじゃ!
   ウソでもなんでも紙面埋められるヤツ、つれてこーい

   てなわけで、アカシックの執筆陣はそんなんばっかり
   です。 競馬欄以外、信じるほうがどうかしてる。

   ・・・・実は今日なんかここに書くこと何もない
   はずだったんだけどね・・・

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