「今度はいった新人が出撃拒否してる?」
 「はい、自分は大規模破壊兵器だから、こんなセコい
 戦いには出ないと」
 「ああ、明神タケルか」

   地球破壊爆弾・・・今回は出てません。

第16回「黒歴史ではなく並歴史」

 前回のモームに続いてこんどはバザーで大尉と会う。
 「・・・・・・・・誰も買うてくれって言わないねぇ」
 そりゃあ、例えロボットだと言っても態度のでかい
おっさんを欲しがるヤツは知的生命体にはいないだろ。
 と思ってたら、やっぱり生命体ではないモームが購入を
懇願した。同郷のよしみってだけらしいが。

 で、世の態度のでかいおっさんの例に習い、大尉も役に
立たない。食い詰めたブレーカーとムーンレイスの混合軍
のバザー襲撃にも一歩も動いてくれない。モームは一応
 グローマの精神コマンド要因やってるてのによう。
 
 とりあえずの今回の敵はメシが食えないゴロツキ連なん
で、そう戦力がいるわけでもないんだけど、ゴロツキだけ
にしぶとい。 ウオーカーマシンは微妙にタフだし、
ムーンレイスもウォドム以上のユニットになると簡単には
沈まない・・・やってることはただの強盗なんだけどね。

 侵攻軍が強盗になるってのは歴史上珍しいことじゃない。
敵国侵攻の場合、速攻をかけて、とにかく土地と人民を
支配し、徴税権を得なければならない。でないと本国からの
長い補給線だけが頼みで、手持ちの兵糧なんぞすぐに尽きて
しまう。結果、周辺で略奪して飢えをしのぐしかなくなる
わけだが、こうなると民衆まで敵に回して、長期戦の末、
領土を手に入れても誰も税を払わない、ゲリラになったり
逃散したりして領土ではなく、頭痛のタネを抱えるだけに
なってしまう。
 「キエルさん、苦しそうですけど・・・どこかお悪いん
 ですか?」
 「はぁ、家来の質がちょっと・・・」
 この場合、その劣化した軍隊が自分に向かって来るんだ
からディアナさまもたまるまいよ。

 しぶといだけの盗賊軍を全滅させると、(楽にポイント
もとれた。サービス面か?)やってきたのはちゃんとした
軍隊のチラム軍。
 「わはははは、ちゃんとした軍隊の力を見せてやれ」
 「バタバタ落とされてますけど?」
 「なんでよ!」
 「みんな、負けたってメシは食えるし、給料日前に戦死
 したくないから適当にしかやらないそうです」
 「うっきー!!」
 圧倒的に強いはずの軍が少数の敵に正面突破されて大将首
取られたりするのがこれ。兵は死地に追いやらないと働かない
んだよねぇ。

 で、死地てのかなんてのか、一人だけ気合入った人もいて
 「あいつが桂木桂・・・・」
 「そう、キミのお父・・」
 「20年もわたしにお年玉もクリスマスプレゼントも
 誕生日プレゼントもよこさなかったやつね! まとめて
 取り立ててやるぅ!! 」
 ・・・ある意味飢えてる桂の娘、アテナさん。思いの
分手強いながらも撃墜すると、さすがに野放しにすると
ヤバいと思った上司によって強制撤退。
 
 お話のほうじゃ、最後に捕虜つかまえて一応の帳尻
合わせたおやじロボ拾った話より特異点がどうって話の
ほうが重要みたいだったけど、まぁいいや。
 説明されてもツっこみどころが増えるだけだし。

 今日のお言葉「人は殺しても作っても恨まれる」

   歴史に学ぶのは大抵その類例で痛い目みたあと
   だったりするんだけどな。痛い目みてないと
   例としてピンと来ないし・・・

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