「百鬼帝国である！ われ等の巨大要塞は島一つを
空中にうかべ、１０万の兵を搭乗させていたのだ」
「・・・ふふふ、その程度で巨大とか言ってるから
負けるのだよ。我がゼラバイア要塞は惑星１つ分の
大きさなのだ！ しかも兵は１００万人乗せている」
「・・・・守りスカスカのような気が・・・」
実際スカスカでした。
第５２回「オヤヂの惑星」
ゼラバイアてのは、どこかの星で作った敵人類殲滅システム
で、その使用をためらった義弟サンドマンさんと、強行しようと
した義兄ヒューギさんがモメた末、制御システムが暴走し、義兄
はマシンにとりこまれ、敵味方両方の星を滅ぼしちゃったってぇ
とても迷惑な存在である。
んで、そこから逃げ出して地球に来たのが・・・・
「２度あることはサンドマン！」
「つまんねーよ！ オヤジか！」
「ふふふ、不老不死で長いこと生きてるから見事にオヤジだ」
なんでも、どえらい昔の地球に降り立って、割と最近、こんな
こともあろうかとグラヴィオンを作ったんだそうな・・・・。
それまでナニをしていたの？ てぇと人類の歴史の影で暗躍
しながら資金を貯めてたらしい・・・どうりで陰惨な歴史だと
おもった。
で、その巨大要塞を守るようにスカルムーンの全軍が展開して
いる・・・・
「・・・全軍ってあれだけ？ レントンでドン３回分じゃん」
「広く展開してるせいでそこまで楽じゃないが・・・おかげで
薄いよな。要塞まで素通しじゃん」
端っこから紙を破るように潰していけば自動的に敵の真ん中に
到着する。途中にバンドックがいるけど、ここまで行ったときには
気力も溜まってるのでボコに出来るだろ。
「むおおおお！！ お前はなんで戦っているのだ！ 神勝平！」
「キミといっしょ」
「やだ、えっちぃ」
神ファミリーもブッチャーも古い存在なんでギャグも古いです。
えっちなブッチャー撃沈。
これはまずいとおもった敵陣営、それぞれのボスがそれぞれ
とっておきの機体で出撃してくる。
「エルダー軍は機動兵器でいくぞ！ やっぱラストは巨大ロボ
じゃないとなぁ」
「・・・乗ってるのがおっさんじゃ盛り上がらんだろ。我々
アルデバロンは格調高く戦艦である！ 男のロマンといえば
戦艦だろ」
・・・ガンダム世代とヤマト世代の張り合いか・・・
ヒューギ・ゼラバイアさんはというと・・・手とか一杯あって
なんだかわからない巨大なもの・・・・ドラクエとかＦＦの世代
か？ 一番年配（数千単位で）のはずだが・・・
で、こいつらが強いのかというと・・・・例によって精神コマ
ンド使って戦うとわかりません。多分、ターンＸほどには強くない
と思う。
エルダーのガガーンさんを落とすとゴッドシグマが、アルデ
バロンのガットラーさんを落とすとバルディオスがそれぞれ
逃げたボスを追って戦線離脱。
ヒューギさんを落としてグラヴィオン勢が惑星要塞に突入して
マップクリア。
ガガーンさんはＳ−１星人が冷凍睡眠してる巨大船のエネルギー
を全部逃亡用に使おうとしてガットラーさんに撃ち殺され、
ガットラーさんはマリンとタイマンで決着をつけることになる。
「わしはオヤヂじゃから金を持っとる！ 」
「オレは若いから元気・・・ついさっき変声期だったし」
「オヤヂじゃからいろいろ上手だ！」
「・・・なんの話をしてるんだ？ さっきから」
「いや、アフロディアはオレの嫁。って話なんだけどね」
「・・・おっさんなぁ・・・」
ちなみにバックに流れてるのはＴＶ版のエンディングである
オヤジの悲哀１０割り増し。
「んなことアフロディアが決めることだろ」
「うう・・・それだと勝ち目が薄いんだよ・・・・」
で、アフロディアさんの意見
「・・・加齢臭が・・・」
「ぐはぁ！！」
ガットラーさん再起不能。
そのころ、ゼラバイア側のみなさんは・・・
「ふふふ、オレの妹でお前の嫁のアンドロイドを作ったのだ
目の前でえっちなことをしてやる・・・ぐほぉ！！」
妹ロイドのパンチ。
「なぜだ！ アンドロイドなのに！」
「アンドロイドだってイヤなもんはイヤです！」
ヒューギさん、ロボットに心が生まれたことがショックで
正気に戻る。
「は、オレはナニをしていたんだ」
「変態なことを・・・それより、正気に戻ったんならこの
要塞止めてくれよ義兄さん」
「いや、それはムリ！ オレ、こいつに取り込まれてただけ
で、オレが動かしてたんじゃないもん・・・じゃ、そういう
ことで！」
義兄さん妹ロイド持って逃亡・・・役にたたんなぁ。
と、いうわけで１パーツにすぎなかった変態兄貴を追い払った
だけで要塞はまだ健在。グランナイツは脱出したものの、サンド
マンは要塞の停止をがんばってるのか、義兄の部屋で変なコレク
ションでも掘ってるのか出てこない。
戦いはまだ続きます。
今日のお言葉「オヤヂの喪失感は魔を生む」
子供のころ買えなかった玩具買いまくって部屋を
魔窟にするとかな・・・