「月は出ているか!」
 「殴られて泣いてます」

 無茶もたいがいにしろよ・・・

第9回「気に入らないなら殴って壊す」

 天翅さんてのは出てくるときに声が聞こえるんだ
そうです。日本の幽霊の「うううううう」みたいな
もんですな。まぁ、一万年と二千年前の人なんだから
幽霊で間違いないのかも。

 で、その「うううう・・・」が聞こえたもんだ
から、アクエリオン、シリウスさんが操縦する
アクエリオン・マーズになって出撃。もっとも
予定ではサッカー男ピエールが乗ってるはずの機体に
サルがいる。
 「なんであんたが乗ってるのよ!」
 「うきー、バナナがあったから」
 「あれだけおやつ持ち込むなといったのに」
 ・・・サル度ではサッカー男もアポロも大差ない
らしい。

 出撃してみると、先日出てきた天翅の手先ユニット
に加え、あたらしい手先ユニットもいる。数的には
前回の倍か。熟練度獲得ターンまでに倒せるわきゃ
ないな・・・全滅プレイさんとか、改造くん用か?

 で、1ターンでなんとか一機だけ撃墜すると・・
 「うう、なんだこの敵は! 攻撃がすべて当たら
ないぞ!」
 「うーん、射程が切れるとこまで急速後退して
 避けてるんだ・・・・横に避けるって頭はない
 らしい」
 「よけるだけよけた末に自分で廃ビルに後頭部
 強打してるしな・・・バカ?」
 「うきーーー!! バカなら負けないぞぉぉぉ」

 アポロ、強制的にソーラー・アクエリオンに
チェンジ。
 「どこまでも逃げるならどこまでも追いかけて
 殴るぅぅぅぅ」
 「ああ、あほや、あほがおる」
 当然どこまでも後退するやつをどこまでも追い
かけたってどこぞのビルに激突するだけである。

 で、今回のテーマはなんでしたっけ? そう
「暑苦しいオヤジ」ここでも新たな暑苦オヤジが
ビルの上に仁王立ちになって叫ぶ。
 「気合だー!! 気合があればなんでもできる」
 「うきー! そうか気合か!」
 根が単純なアポロと、実は根っこ部分同族の
シリウスとシルヴィア、気合で精神的同調。
 「うおおおお! 新たな力が!」
 「どこまでも逃げる敵には! どこまでも伸びる
 パンチだぁぁぁぁ!!」
 「ああ、新たなあほ力が・・・」
 アホが天元突破すると世界のほうが怖がって
避けるらしい・・・どこまでものびる「無限拳」
発動。敵をブン殴った勢いで月面に叩きつける。

 「ディアナさま、なにを見ておいでですか」
 「ええ、故郷の月を・・・ひぇぇ!」

 ムーンレイスの鼻先で月面殴ってよく問題に
ならなかったな・・・

 そんなもん相手にさすがの天翅の手先も戦える
わきゃないでしょ。あとのユニットは普通に倒せ
ました・・・が、
 
 「おお、アポロニアス! しばらく見ないうち
 に・・・」
 天翅族の長、頭翅(アタマハネと打って変換
する)さん登場。
 「ずいぶんとおりこうに・・・」
 「りこうなんかい・・・」
 「昔は自分の影追っかけてくるくる回って
 ましたよ」
 「サルどころかアホ犬・・・」
 「そんなアポロニアスを愛してましたよ」
 「愛犬家かよ!」
 ・・・一万年と二千年分寝ぼけてるやつは
いろいろとおかしい。

 「でも、敵に回ってるとこがイヤ! 世界ごと
 壊して作り直します」
 「なに!? そんなことが」
 「できますよ? 気合があればなんでもできる!」
 ・・・たしかに実現性って話じゃ「無限拳」と差
はないだろうなぁ。

 一方、世界の別の場所では、オーガスの桂木桂くん
(多分新野新の弟子)が時空まぜこぜ爆弾を破裂させ
たとこらしい。(女主人公だと、ここに出たらしいの
ね)

 両方の世界破壊が同時に起こって世界は崩壊し
だれの意図でもない世界創造がはじまっちゃった
んだそうな。

 今日のお言葉「みんなの意見は誰の意見でもない」

  壊さないと変わらないものってあるよな
  大抵壊すやつに組み立てる能はないんだけど 

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