「彼女を冷凍睡眠にかけました」

 「不治の病の治療法が見つかるまで・・・」
 「人間爆弾の解除法が見つかるまで・・・」
 「浮気の言い訳思いつくまで・・・」

  まぁ、便利な装置ではあるなぁ。

第40回「爆弾はよく冷やして」

 ZEUSUに勝平の友達のアキちゃんが保護されてきた。
でも、背中に痣があって、爆弾保有中。
 「風見博士! 彼女が爆発しそうなんだ! 助けて!」
 「・・・ふふふ、勝平くん。女の子はねぇ、爆発するもの
 なんだよ、直せないものなんだ」
 ・・・やっぱ、博士と呼ばれる人はその辺、普通人とは
ずれてるらしい。おかげで勝平くん、キレちゃって・・・・
 「うおおお!! 敵は来ないのか!! やつあたりして
 やるぅぅぅ!!」

 で、敵きました。新任の司令官に追い落とされたエルダー
の指揮官テラルさん率いるスカルムーン連合。当然ガイゾック
のメカもまじってるけど、こいつら、あくまで機械なんで
なぐったって八つ当たりになるだけ。でも殴るの。少年だから。

 ザコとしちゃHPが大きい以外これといった売りもない連中
なんだけど、小隊を組んでるてのはやっぱやりにくい。
 今回、ザンボットはダイターンと2機の小隊での強制出撃
なんで、1小隊落とすのに、最低2ターンほどかかる。
 同じく単体で出撃のグラヴィオンなんかだと3ターン。
話にからむんで、強制出撃になる機体ほど戦いにくいんだ。

 テラルさんにからんでるくせに強制じゃないゴッドシグマ
を前面に立てて、疳の虫が涌いてる勝平くんをフォローしつつ
テラル艦に迫っていく。
 レントンだの、オーガスだのでけずったあと、ゴッドシグマ
で止めを撃つと、テラルさん根性で復活。
 同時にゼラバイア軍出現・・・そりゃ、グラヴィオンが強制
で出てるんだから予想はしてたけどさ。
 
 「レントン、いけるか?」
 「うう、もうたまらん!」
 「よし、いけ!」

 レントン敵中央で爆発セブンスウェル。少年もねぇ、よく爆発
するんだよ。
 さすがに、ゼラバイアともなると一掃とはいかないが、
それでも小隊内のお供のザコくらいは消してくれるんで、あとは
楽々・・・のはずだったんだけど、残ったうちの一機がイベント
用だったらしい。グラヴィオンを巻き込んで勝手に戦闘を始める。
 どうやら、こいつはグラヴィオンのエネルギーを吸い取って
溜め込み、倒されるとそれを全開放して爆発するらしい。
 グランナイツのみなさん、誰かが犠牲になって特攻すればいい
ってことで誰がいくかもめる。
 「ダチョウ倶楽部のコントのノリでいいかなぁ」
 「いや、普段でも笑えないのを この非常時にやられても・・」
 「ワタシがいきます! 誰かが言ってました! 勝利の3要素
 メガネ! ドジ! 巨乳!」

 メガネでドジで巨乳の人、特攻。
 「メガネとメガミは一文字しか違わないんですよ」
 「だからなんだってんだー!!」

 メガネ爆発。ゼラバイア消滅。ついでにグランナイツ一人
行方不明。
 
 「うう、おそろしい・・・女の子ってやっぱ爆弾なんだ。
 助からないんだ。くそー! 八つ当たりしてやるぅ」
 勝平くんの八つ当たりが暴発しないようにと、合体技でフォロー
する万丈さん。自分とこの陣営がやった人間爆弾に負い目を感じて
いたテラルさん、素直にそれをくらう。
 「爆弾作ったのはワタシじゃないけど、止められなかったから
 作ったのはワタシじゃないけど・・・あくまで責任感じての
 ことで、ワタシではないんだけど」
 「あー、やめんか! こっちが責任感じるわい」

 戦闘後、なんでだかムーンレイスのポゥさんがアキちゃんの
ために冷凍冬眠装置を持ってきてくれる。
 「ありがとう、知らないおねぇさん!」
 「はじめまして! 知らないおねぇさん」
 「・・・きーーーー!!」
 女の人も爆発するらしい・・・。
 ともあれ、当面アキちゃんの爆死はなくなってやれやれである。
こういう本来ならあった悲劇を食い止められるのはホントゲーム
の良いとこだねぇ。

今日のお言葉「人間ってだけですでになんらかの爆弾なんだよ」

   人生で一度は自爆するしね・・・

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