「おお! 敵の待ち伏せをうけたぞ! こちらの作戦がバレ
 ていたのか・・・・・もしや身内に裏切りものが」
 「・・・どういう作戦だったんだよ」
 「おう、大声あげて景気つけながら敵の都市へ進軍するのだ!」
 「・・・・身内にいるならバカよりは裏切り者のほうがいいなぁ」

  ええもんの作戦は周囲に気をくばる分、後手にまわりやすく
 読まれやすいです。

 スパロボK日記第32回
 「四面馬鹿」

 ディガルドのバイオロイド生産都市に一撃いれて、まだ参戦態度
を決めかねている日和見戦力のケツを叩こうってんで、出撃・・・
なんだけど、ヴァンさんがカギ爪の行動場所がわかったとかで
そっちに行きたがっている。また分岐かなぁ、と思ったら、順番に
やるらしい。

 カギ爪軍がなにやら画策している場所の近くへゲートアウトした
ヴァンさんとカルメンさん
 「おお、ここにカギ爪がいるんだな!・・・・・むう、お前が
 カギ爪か!」
 「・・・カルメンですってば・・・カギ爪がいるのはもう少し
 先。いきなり目の前に出たんじゃ、どういう状況かもわからない
 でしょ?」
 「おお、そのとうりだ。ではここから突撃するぞ! 声出して
 いこー! うおおおおおおおおお」
 「・・・・」

 せっかくのカルメンさんの配慮だいなし・・・当然のように
迎撃の機体が出てくる。カギ爪の息子さんのウーさん(毛むく
じゃらではない)
 「うーむ、いきなりヨロイを扱えたというから、多分そうじゃ
 ないかと思ってたら、やっぱ凄いアホだな」
 「やかましい!! だったらヨロイにのってるお前もアホじゃ
 ないか!」
 「そのとうり。われわれは自分でモノを考えるアタマがない。
 ゆえにカギ爪さんにどこまでも付き従う!」
 「・・・・そのカギ爪さんはアホじゃないのかよ?」
 「なにをいう!! アホの指導者はドあほうに決まっている
 だろう!!」
 「・・・・それにどこまでも付き従うって・・・・」
 「ふ、スキあり! アホのくせにモノを考えたうぬの不覚よ!」
 「うごおおおおお!!」

 ヴァンさん敗北・・・
 うーさんは自分を呼びにきたアホ仲間といっしょに去っていき
ました。
 「あんたらアホやろ、わてかてアホや。ほなさいならー」
 「うう、オレがアホで負けるとは・・・」

 ・・・わけのわからん世界は放っておいて、本隊のほうも敵の
迎撃にあってました。
 「うおお、作戦が読まれていたのか!?」
 「先行部隊に出現位置バミってもらったのがまずかったようです
 ねぇ」
 「でも、デタラメに出たんじゃカッコ良くないだろ?」
 四方完全に囲まれてるほうがカッコよくないです。

 戦艦の足が止められてるんで、四方の敵の一つづつにかかるわけ
にもいかず、足止めもかねてこちらも部隊を4っつに分けて迎撃
しないといけない。それぞれの敵部隊の指揮官に因縁ありそうな
ゾイドキャラと、削り役、大火力を割り振って、オマケの助っ人
ギルさんはキラくんとダンガイオーにまかせる。
 キラくんは空中戦車を適度に落として流れ弾コンボでギルさん
削ったら、左下の敵に備えてもらう。命中、火力、範囲ともに
申し分ないマップ兵器もってるから、一軍くらい平気でひきうけ
られるんだ。

 各方面にボスはいるものの、流れ弾コンボ作戦があれば全く
問題にならない。なんせ、ボスの売りなんて、HPと攻撃力
しかないんだから、反撃うけずにバンバン削っていける流れ
弾作戦の前にその威容は薄い。使えるユニットも、もうヴァン
除いても8機いるしな。

 敵に対応させたゾイドキャラの戦闘では、ラ・カンさんに
すこし、ルージくんにはムラサメライガーがムゲンライガーに
変身するイベントが発生。まぁ、ベンチ要員だから意味ないんだ
けど・・・ステゴザウルス型バイオゾイドに乗っていた少年は
撃墜後回収。敵の主力が出て来たところでこちらの戦艦の修理も
終わったんで、退却。敵首都に準ずる要所なんで、攻撃かけて
生還したってだけで宣伝になるんだそうな・・・良い司令官は
負けたって言わないものだもんねぇ。

 ・・・で、帰ってくると呆けてるアホ一人・・・・
 「おれは・・・比較的アホじゃなかったらしいのだ」
 「え?なにと比較して? ミジンコ?クマムシ?」
 「いや、ミジンコやクマムシは地道にちゃんと生きてるん
 だから」
 「あ、そうか・・・えーと、ハチミツに止まって溺れ死ぬ
 ハエとか、浮いてる洗剤のボトルと交尾しようとするカエル
 とか・・・・うーん、でもやっぱ彼らのほうがまだ賢いよう
 な・・・」
 「そんなもんじゃない! アメくい競争で小麦粉と間違えて
 石灰入れて生徒4人を眼科おくりにしたヤマナカの学生時代
 の体育教師よりアホなやつがこの世にいたんだ!」
 「げげ! あの、卒業後の女生徒との結婚をもくろんで露骨
 な贔屓した挙句、その子のカレシを一方的に決闘に呼び出して
 無視された上、なんで来なかったんだとかいいながら朝のHR
中に教室に殴りこんで校長にさんざ怒られて、潔くあきらめる!
と全校生徒の前で堂々宣言したあいつより?」
 「まぁ、翌年、そいつと結婚した別の女生徒よりはアホじゃ
 ないけどな」

 ・・・ま、とにかく負けたのはショックだったんだろう。
露骨に態度に表すあたり、同じ負けたにしてもラ・カンの殿様
よりはやっぱ器が小さいんだけどな。

 今日のお言葉「巨大を誇るものはより巨大な者の前に成す術
        がない」

  アホに底なんかないんだよ

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