「右手がカギ爪の男をさがしている」
 「・・・そんな不便な状況で普段を生きてるヤツが
 いるわけないだろ。 取り外し効くかもしれないんだ
 から、他の特徴は?」
 「他はどうでもいい! 右手がカギ爪の男を探してるんだ!」
 「・・・・さがしてどうすんだよ?」
 「うむ、どうやってセンズリこくのか気になって・・・」
 「アホか!!」
 「だって童貞だし」
 「理由になってない!!」
 「結婚直前に嫁さんが死んだんで、センズリしか・・・」
 「会話にならんわ! こいつー」

   ヴァンが「左手も結構いける」という事実を
   カギ爪の男から聞かされるのは最終回のこと
   だった。

   上記会話はこの日記だけのフィクションですが、
   ヴァンが会話にならない男だってのはホントです。

 スパロボK日記第6回
 
 「結婚しなくて正解男」

 エヴァーグリーンって町で補給しようって話になるんだけど、
丁度そのころ、町にはアタマも舌もにぶい男がいた。
 「カギ爪の男にありったけのスパイスをくれ」
 「話をまとめるな!!」
 なんにでも、本体が見えないほどスパイスをかける男ヴァン。
ここに来るまでにサスページさんの機械兵から(なりゆきで)
女の子を助けてたらしい。
 「右手がカギ爪だと思ったのに、左手もカギ爪だった。足も
 アタマもカギ爪だった・・・」
 「うんうん、金属は全部カギ爪に見えるんだね」
 女の子、ウェンディは奇跡的にコイツと会話が出来るらしい。
サスページさんに強制労働用につれてかれた兄を助けてほしい
そうだ。
 「兄さんはカギ爪なのか?」
 「ちがうけど?」
 「じゃ、興味ない」
 「・・・でも、さらった人はカギ爪かも」
 「むうう! どこだ! 案内しろ!」

 案内するまでもなく、片手がカギ爪でもなんでもないサスぺー
ジさん、部下がやられた仕返しに魔獣鉄獣率いてやってくる。
 「おお、巨大なカギ爪が・・・・」
 ヴァンさん、自分のロボット「木曜の旦さん」を呼び出し、
戦闘開始。
 「おい! そこのカギ爪! オレの嫁さん(予定)を殺したのは
 お前か!」
 「・・・・・・」
 魔獣、ビビる・・・本能的にあぶないヤツだと悟ったらしい。
実際、木曜の旦さんはなかなか強い。それでも単独でサスページ軍
を相手には出来ないので、当然味方本体の増援が来る。
 「おお、右手がカギ爪のやつが山ほど・・・・」
 「ロボットだって・・・」

 「あ、サスページだ。あいつらも来てたのか」
 「我々を追って来たのか?」
 「いや、なんとなく巻き込まれただけだろ。不幸一身に引き受け
 そうなキャラだし・・・企めば企むほど、わが身に反動がふりかか
 る的な・・・」
 「やかましいわ!! そのとうりだけどやかましいわ!!」

 まぁ、最初に出てくる幹部ってそんなもんだし・・・

 魔獣軍は新ユニットが加わっていて、パートナー付けてるんで
面倒くさくはあるんだけど、オーバーマンとちがってバリアない
から楽。
 ヴァンは強いけど、ゴーダンナーと同じで射程が短い。新婚と
新婚未遂が並んで敵陣に突入していく。
 「猿渡杏奈でーす、新婚でーす。よろしくねー」
 「うう! なにぃ!? 新婚さんだとぉ! 貴様右手がカギ爪だな
 そうにちがいない!!」
 「新婚だけど、童貞だぞ・・・・」
 「・・・・オマエ・・・チュキ・・・・」

 童貞隊の突入に甲児、剣児、ダイヤ、ゲイナーがつづく・・・
まぁコイツらも童貞ではあるんだけど・・・

 前線はチェリーにまかせて、ガウリ、静流、クラブバンカーなんかの
長距離射程隊で削りまくる・・・今回は射程のクセがはっきりしてる
んで、役割が決まってくるな。

 サスページさんも、いきなり放りこまれた世界で逃げ場もなかった
らしく、撤退はなし(やられたあとはどこかへ逃げたけど・・・)
 まだまだ楽に勝てますな。
 サスページさんの通信を傍受すると、労働力として拉致ってた町の人
がカギ爪の男によって開放されてしまったらしい。で、ウェンディの
兄さんは一人だけ、カギ爪といっしょに行ってしまったんだと。
 「うおおおお!! カギ爪かぁぁぁ!! 今行くぞぉぉぉ」
 ヴァンが一人走ってくのを誰も止めない。まぁかかわらないのが賢明
だからな。
 「でも、行き先は同じみたいですよ?」
 「ええええー?(イヤそう)」

 今回、一番のあばれキャラになりそうです。ヴァン・ザ・チェリー。

 今日のお言葉「聞かないヤツに言葉は力をもたない」

  とりあえず、殴るしかないってことだな。

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