「蝿がいるから汚いんじゃない。汚いから
 蝿が来るんだ。蝿に罪はないんじゃよケケケ」
 「うるさい! あっちいけ貧乏神!」

   貧乏な身内に続いて貧乏神まで
   帰ってきました。

 スパロボZ2再世編日記 第16回

 「ゆれる貧乏」

 かつて次元獣の支配者ガイオウに滅ぼされた
廃墟に一人立ち寄るエスターさん。彼女の故郷も
子分の次元獣にやられたらしい。
 「・・・そういう言い方すると、うちのが格下
 みたいじゃないか! そりゃ一台のバスが2日
かけて国中回るのが唯一の交通機関だけどさ!
馬車なら4台あるし、驢馬は沢山いるんだぞ!」
 ・・・・格下どころか国ですらないし・・・

 いなか者がそんな感傷にひたってると、敵がやって
くる。
 「えーと、ゴスロリは着たし、キャラも身につく
 くらいに作った。これで都会出ても大丈夫だべな」
 「・・・・うわ、竹下通りに掃いて捨てるほどいる
 てか、掃いて捨てたい田舎者だ」
 「なんだとー! 田舎言うやつが田舎だべっちゃー!」
 ・・・なんか、ゴスロリ着た若作りのおねえちゃん。
 アラフォーだと見たがな。
 なんでも、前作と、おそらく今回も主人公なんだけど
激しく遅刻してるクロウ君のかつての上司らしい・・・
・・・やっぱ40は行ってるな・・・

 彼女はなんでもやる系傭兵団のボスで、ホントになん
でもやるらしい。実質エスターの故郷をメチャクチャに
したのもこの部隊らしい。
 「やりすぎちゃった。てへぺれっ」
 「うわー、身についてねー。マジ間違いしてるし」

 で、コイツの部隊にエスターが単独で立ち向かわなきゃ
ならないらしい。
 そこそこ金はかけてるんだけど、敵のユニットが今まで
のザコよりふた周りほど運動性がいい。集中かけても
3発に1発当たる感じ。勿論、そんなんで多勢相手にすりゃ
持つわけがない。

 逃げの一手で味方を待つと、ゴスロリおばさんマリリン
(ほら、この名前がもう40半ばだ)との戦闘後、遅刻
男クロウと味方軍がやってくる
 「おやぁ? どこかで見た子がいるねぇ。うちから逃げ
 だしたあと、どこをフラフラしてるかと思ったら」
 「げ、おばはん・・・オレがいたころはワンレンボディコン
 だったのに」
 「いや、あれもう古いらしいから」
 「・・・・40半ばってよりゃ50ってレベル行ってるな」
 「きいいい! 殺しておしまいいい!! って、ヤンデレ
 ってこんなの?」
 「違うと思う。多分、1から10まで」

 味方軍が来たとはいうものの、敵の性能がいいのは変わら
ない。完全に当ててかわせるのはアルト君とゲイナー兄さん
それに脚の遅いキリコくらいか。でも、ここでもゼロの
指揮が役に立つ。命中と攻撃上げておけばマジンガーなんか
でも結構当てられるんだ。

 ボスのマリリンを精神コマンドラッシュで落とすと
 「ひいいいん! 私が負けたんじゃないんだからね!機体
 の性能なんだからね!ここにはクライアントとの待ち合わせ
 で来ただけなんだからね!・・・・ツンデレって」
 「ちがうよ」

 で、そのクライアントであるインサラウム軍がやってくる。
こんなもん雇うんだから、兵力には困窮してるんだろうな。
 マリリン撤退のあと、出てきたのがインサラウムの実質的
戦闘総司令ジェラウドさん
 「人よんでナイトオブナイト! 」
 「へー」
 「あれ? 囲まれてる? いつの間に?」

 てか、あんたが味方のド真ん中に出たんです。
 3ターンてコイツを沈めろってことだけど、気力上がって
精神コマンドも残ってる味方の万全のシフトだし、それは
簡単。あとは、こいつ撃墜までにあとのザコをどれだけ落と
しておけるかってことなんだけど、敵ににらまれやすい割に
かわせるし、体ボスには火力が寂しいアルト、ゲイナー、
キリコのオトリ組がいい仕事してくれたんで、とりこぼしも
せずにすみました。
 ナイトオブナイト、実力もみせられずに撃沈。
 「おのれぇ! 敵の力も見せつつこちらの見せ場を盛り
 上げるのがナイトではないのかぁ!」
 「いや、それプロレスラーだし」
 おっさん撤退。今回の敵ってルーチンが親切だわ。

 で、カッコ良く立ち去ろうとしたクロウ君、戦闘のどさくさ
にメチャクチャにしてしまった街の修理費おしつけられてまた
借金。そのまま部隊に雇われる羽目に・・・
 「あのさぁ、ウチの故郷滅びたのって、傭兵部隊がどうの
 ってよりは、あんたの不幸体質に巻き込まれただけなんじゃ
 ・・・・・」
 「・・・・てへぺらっ」
 貧乏神てよりは疫病神なのかもしんない。

 今日のお言葉「神とは己の持つ迷いの形である」

   だから迷ったときほどおがむ

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