蝦夷もののふの戦歌 第六章

第六章「評定」

 翌朝、とはいえ日が出るにはわずかに早い
のだが、仮眠をとったジュウベイは体を動か
すべく、ハラダ家より借りた黒檀の木剣を
ゆっくりとかまえていた。
 いきなり振り回すのではない。剣を握った
指先からゆっくりと体が目覚めていくのを
ただ感じている。
 修練の末、いかなる状況、いかなる精神状
態にあっても眠りは取れるようになっている。
 そして短時間での覚醒も可能だ。
 勿論、余裕があるならたっぷりと寝たいし
起き上がるにも時間はかけたい。が、昨日見
聞きした伊達の状態にあって、朝寝はかなわ
ないだろうが、せめて覚醒にくらいは時間を
とりたい。直後に強敵との戦いが始まっても
おかしくはないのだから。

 指先からの緊張が全身へと伝わり体内を緩
やかに一回りしたあと、頭丁から抜けてゆく。
傍目には微動だにしていないが、わかるもの
にはわかるらしい。

 「戦争でもはじまるの?」
 「・・・場合によっちゃな・・・というか
お前、昨日それを仕掛けに来たんじゃないの
か」
 「うーん、ぼくは自分が強いのと戦えれば
どうでもいいから。あー、戦争だと強いのが
無駄に死んでしまうからイヤかなぁ」
 「じゃあヒジカタみたいなのとからむなよ。
あれは結構大物の火種になるぞ」
 「うーん・・・トシちゃんはともかくね、
やとってる側にその気はなかったし・・・・」
 「ムネシゲ公か」

 ハラダの話からしても安芸ムネシゲの腹は
わからなかった。読みが追いつかないのでは
ない。大事を起こす人間としてはあまりに小
物すぎて方針がブレているのだ。
 問題はムネシゲ公というより、それに入れ
知恵するのが誰かということだな。知恵伊豆
か、闇元帥か。それこそあの二人の思惑など
ジュウベイには読めなかった。

 ジュウベイ、シュウサクとも心身ともに目
を覚ましたころ、ハラダ家の者が声をかけた。
ハラダ・カイが朝食に誘っているのだという。
 登城の前に聞いておきたいこともあったの
でジュウベイはそれに応じた。(相方はと言
えば、食べ物の誘いを断るシュウサクではな
い)

 朝食の席には、ハラダ・カイとネコ御前の
ほかに、二人の侍らしき壮漢が座っていた。
 「黒脛巾のものだ。ヤコウにスズシロ」
 ハラダ・カイに紹介され、ヤコウとスズシ
ロと呼ばれた男たちが各々会釈をする。
 「ジュウベイどのだ。噂は聞いていよう?」
 水を向けられたジュウベイも会釈を返す。
 「黒脛巾といえば、伊達の忍と聞いていま
すが」
 ジュウベイは勧められた席につく。
 「忍であったのは戦国のころまでよ。今は
普通に御役付きの家臣だ。まぁ、その御役て
のが諜報だったりするんだが」
 「味方? 敵?」
 シュウサクが平然と聞いてのける。あのな
ぁ、公然と敵呼ばわり出来る相手を朝餉に呼
ぶわけがないだろう。ましてや、今日は一連
の厄介事を城に持ち込んで、伊達の重鎮各位
の腹をさぐらねばならない日だ。
 信頼出来る諜報方であるからここにいるに
違いない。ジュウベイはそう思ったが、ハラ
ダ・カイは首をかしげた。
 「黒脛巾は藩主の直属なのでな、わしの味
方というわけではない。藩主のためにならぬ
と見れば敵にもまわるよ」
 「ふーん、で、今藩主ってだれ?」
 シュウサクの言葉にそれまで凪いだ水面の
ようだったヤコウとスズシロの雰囲気に微細
な波が立つ。
 「それを聞こうと思って呼んだんだ」
 ハラダ・カイはネコ御前が一同に粥を注ぎ
終わったのを見て続ける
 「では、いただきます」
 「いただきまーす」
 口に出して唱和したのはシュウサクだけだ
った。
 会釈だけをして、ジュウベイと、そして黒
脛巾の二人はハラダ・カイの言葉を待つ。
 「藩主にしか仕えぬを藩祖マサムネ公から
許された黒脛巾ならば、藩主が誰であるのか
言い切ることも出来よう」
 黒脛巾の二人は暫し黙り込み、やがてヤコ
ウが口を開く
 「藩主はツナムラ公にございます。安芸様
がどのように振舞われましょうとも、我らが
お仕えするのはツナムラ公の他はございませ
ぬ」
 「・・・と、いうことだ」
 ハラダ・カイは何事もなかったかのように
粥をすする。
 「つまり、ハラダ様の意向も、ツナムラ公
の意に沿うものとなる、と?」
 「毒を喰らおうとなさるなら、お諌めもす
るがね・・・さて、飢え死にせんとする者が
毒を喰らおうとするをなんとしよう」
 ハラダ・カイがジュウベイを見る。
 飢え死にとはツナムラ公が藩主の立場を追
われつつあることか。いや、それならばジュ
ウベイに意味有り気な目配せはすまい。伊達
の問題だけならば伊達で納める、少なくとも
ハラダ・カイはそう考えるだろうし、そう出
来る男だとジュウベイは見る。
 ならばツナムラに迫る死とは伊達の外より
来るもの、それがジュウベイにつながるもの
だとすれば幕府、大藩の力を改易によって奪
い、反逆の芽を絶とうとする知恵伊豆という
ことになる。
 だが、件の知恵伊豆は自分に託した書簡に
よって、幕府は伊達の火種を感知している、
とハラダに伝えた。それはつまり・・・
 「老中ノブツナ様の狙いは伊達改易ではな
 いと存知ます」
 「そうだね、それについては書簡をいただ
 いて一先ず安心はしたよ。わしがしくじら
 ないかぎりにおいて、幕府は伊達のことは
 伊達にゆだねてくれるということらしい。
 ・・・問題はツナムラ様がどう感じておる
 のかはまるで別の話だということだね」
 「・・・ツナムラ様が何らかの疑心暗鬼に
 かられていると?」
 「うむ・・・まぁ、疑心暗鬼とばかりも言
 えんだろう? 好機と見れば知恵伊豆殿は
 ためらいなく方針を変えよう」
 否定は出来ない。基本的には将軍ヨシムネ
に忠実なノブツナだが、結果的にヨシムネの
治世のためとなると判断すれば、その意に反
したことでもやってのける。ツナムラがそれ
を疑っているとしても見当外れとばかりは言
えない。
 「まぁ、ツナムラ様の飢えは知恵伊豆殿と
 直接に関わるものではない・・・伊達に纏
 わりつく戦人の業・・・すなわち・・・」
 
 ハラダが粥の椀を置く

 「竜」

 ハラダの顔には憧憬とも憐憫ともつかぬ色
が浮かんでいた。

          *

 伊達家の本城、仙台城は伊達者の名に相応
しく見た目には壮麗な城であった。
 「・・・戦にはむかんがね」
 城門をくぐる籠の中のハラダがジュウベイ
の心中を察したように言う。
 たしかに壮麗な飾り瓦や欄間彫刻は敵の砲
撃を受けた際、逃げ惑う人の頭上に降り注ぎ
かねず、それらを支える柱群も美麗な彫刻に
反比例して脆弱である。
 「元来、見栄張りてのもあるんだが、戦う
 力をことさら持たぬのもイエヤス公とマサ
 ムネ公の約定なんだよ。あまりあきれんで
 やってくれ」
 ジュウベイは相手からは見えぬだろうと思
いつつも軽くうなづく。

 城中に入ったハラダは籠を降り、二人の黒
脛巾を伴って評定の間へと進む。
 「なかなか似合うておるな。歩みの様など
 真に忍びのようだ」
 ハラダが小声で言う。まぁ、その手のやつ
との付き合いも長いからなとジュウベイは苦
笑した。
 ハラダの伴う黒脛巾はヤコウとスズシロで
はなかった。一人は元のとうりヤコウだが、
今一人は体型こそ似通っているものの、黒覆
面の下の顔はジュウベイであった。

 公儀隠密が同席する評定で腹を割るほどの
莫迦者はさすがにおるまい、藩主、或はその
名代に従って評定に立ち会う黒脛巾ならば元
々顔は覆面に隠されている。入れ替わってい
て気づくものも今の伊達には残念ながらいな
い。ハラダが朝粥の席に黒脛巾、特にジュウ
ベイと体型の似たスズシロを呼んだのはこう
いう理由であった。

 「ハラダ様、昨晩はとんでもないことで」
 ハラダが評定の間にさしかかると、身分の
ありそうな中年の侍がひそめた声をかけて来
る。
 「おお、シオザワ殿。はてさて、何のこと
 やら・・・」
 「おとぼけではありませぬ。安芸様の私兵
 が遂に動いたそうではありませぬか! 屋
 敷に火をかけられたと聞き及びますぞ」
 「はて、焚き火をしていた若衆はおったよ
 うだが・・・」
 ハラダは首をかしげながら評定の間に入り
それまでなにやらザワついていた声をひそめ、
座位のまま頭を下げる侍たちの間の抜けて、
安芸ムネシゲの前へと至る。
 「どこでそういう話になるものやら、奇妙
 なことですなぁ安芸様」
 「・・・・昨夜の件については・・・」
 安芸ムネシゲが居住まいを正す。
 「当方の指示間違いであった。ご容赦され
 よ」
 「!?」
 ムネシゲは落ち着き払っていた。ハラダに
当惑の気配が浮かぶ。ジュウベイも聞いてい
た話から推察するに、この人物は思惑はどう
あれ、己の正当なることを声高に叫ぶような
印象があったのだが。
 「・・・指示間違いとは?」
 「うむ、敵到来と聞き、斥候に出したのだ
 がどうにも血気に逸る者どもであったらし
 く、敵と間違えてハラダ殿の客分を襲った
 らしい。いや、なかなかの人物らしいな、
 私の私兵など、子供のごとくあしらってく
 れたそうではないか。おかげで遺恨の残ら
 ぬ始末となった。いや、重畳重畳」
 ムネシゲは下卑た含み笑いをする。
 それに応じたのはハラダではなく、シオザ
ワであった。
 「何をぬけぬけとおっしゃる! 安芸様の
 私兵がハラダ様の邸宅に火をかけたのでは
 ござらんか!」
 まわりの家臣たちが再びザワめく。ハラダ
派らしい者はそうだと唱和し、ムネシゲ派ら
しい者は無礼であろうと声を荒らげる。
 シオザワはその様子に何故か得意気に続け
る。
 「これはただでは済みませんぞ。場合によ
 っては・・・」
 シオザワの口角は軽く挙げられたムネシゲ
の片手の見て泡を飛ばすのをやめる。
 ジュウベイはこの男がムネシゲから、ハラ
ダ側に立って事態を煽るよう因果を含められ
ている人物であろうと推察を付ける。
 「敵到来の時にあって、藩内でもめていて
 どうする」
 「・・・て・・・敵? 敵とは?」
 真の主の変化にとまどうシオザワがあえぐ
ように問うとムネシゲは勿体をつけた咳を一
つもらしたあと、重重しく口を開く
 「由比卍党なるものじゃ」
 「!?」

 一同が鼻白む。勿論、もっともそれに衝撃
を受けたのはジュウベイか、或はハラダであ
ったが、勿論二人はそれを億尾にも出さない。
 「・・・由比卍党とは・・・先に江戸を数
 度にわたって襲ったという不逞浪士の集団
 と聞き及んでおりますが」
 ハラダが当惑した振りで言う。ムネシゲは
にんまりと笑い、
 「左様。奴等めが江戸より我が伊達藩に矛
 先を変えたのだ。わしはかねてより幕府に
 反旗を翻す奴等めの動向を探っておったの
 だが、遂に昨夜この仙台の上空に姿を現し
 たのだ」
 「・・・・」
 一同がザワめく。皆、ここしばらく江戸を
騒がせていた組織のことは小耳にくらいは挟
んでいたらしい。
 「・・・では、安芸様。その由比卍党なる
 ものが伊達を襲うと?」
 「うむ、江戸よりも伊達組みし易しと見た
 のであろう。軍神マサムネ公に連なる戦人
 の血も甘く見られたものよ!」
 ムネシゲが家臣たちに向き直る。
 「不逞浪士如きに恐れをなしたと見られて
 はかなわぬ! 完膚なきまでに叩きのめし、
 伊達の力、天下に示そうぞ!」
 ムネシゲの拳が天を突く。一拍遅れて最初
は躊躇いがちに、やがて大きく家臣たちの中
のムネシゲ派らしい者たちが「応」と答える。

 一方のハラダ派たちはただ戸惑いつつ、ハ
ラダを見るが、ハラダこそが予想外のムネシ
ゲの有り様に困惑している。
 やがて、ハラダ派、というより藩主ツナム
ラの新派らしい老人がたどたどしく口を開く
 「いや、しかし・・・殿の御意向も聞かず
 戦というのは・・・」
 「マキノ殿。敵は賊であるぞ? 戦ではな
 い。賊を誅するに殿のお耳を煩わすことも
 あるまい?」
 「し、しかし・・・」
 二の句が告げないマキノを満足気に眺める
ムネシゲだったが、
 「案ずることはないぞマキノ!」
 評定部屋の奥の襖がタン!と音をたて、開
く。今度はムネシゲが困惑する番であった。
 「殿!?」
 「!?」

 ジュウベイは襖を開けて姿を現した人物を
見る。
 歳は20をいくらか越えた頃だろうか、痩
せぎすで、やつれた面相ながらも眼だけがギ
ラギラと不快な殺気を放っている。これが伊
達藩主ツナムネか。
 「と・・・殿、何故ここに・・・お、お体
 にさわりますぞ。ささ、寝所へ・・・」
 ムネシゲはあきらかに取り乱している。
 病を口実に監禁状態にしていた主君が突然
現れたのだからそれは驚くだろう。
 「くくく、敵到来の時ではなかったのか?
 藩主が寝所におっては士気も上がるまい」
 「い・・・いえ、敵というよりは・・・・
 賊、そう賊でございます故」
 「空飛ぶ黒船を有し、機甲剣豪を数多抱え
 る軍団をただの賊と見ては遅れを取るぞ。
 奴等めの動向を調べておったのならそのく
 らい分かろう?」
 「・・・・」
 ムネシゲが口を不自然に開け閉めしている。
言葉が出て来ないのだろう。
 今度はツナムラがそれを満足気に眺め、そ
して家臣団に向き直る。
 「ムネシゲの言うとうりじゃ! 由比卍党
 何するものぞ! 伊達の力見せてぞくれん
 今度はその場にいる全ての家臣が「応」と
こたえる。 
 「ハラダよ!」
 ツナムラの呼び掛けにハラダが頭を下げる
 「伊達全軍の指揮はまかせる! 軍議じゃ
 こちらへ参れ!」
 ツナムラは固まっているムネシゲを一瞥し
た後、ニヤリと笑い、再び襖の奥へと姿を消
す。

 ハラダはジュウベイに目配せをした後、ツ
ナムラの後につづく。付いてこいという意味
だろうと取ったジュウベイもそれにならう。
ヤコウは一瞬戸惑いを見せたが、一人動かな
わけにもいかず、結局は付き従った。
 あとには硬直したままのムネシゲと呆然と
する家臣たちが残された。

         *

 暗い廊下を進んだ奥に茶室にも似た小部屋
があった。入口に壊れた錠前がひっかかって
いるところを見ると、これがツナムラの「寝
所」らしい。
 
 「ふん、人払いには丁度良い部屋じゃな。
 胸くそ悪い場所じゃが、今日初めて便利に
 使うことが出来るわ」
 ツナムラが吐き捨てるように言う。
 「殿、一体これは・・・」
 一連の流れにまだハラダは身の置きどころ
を見つけていない。勿論ジュウベイもだ。
 「く・・・くくく、戦だよ。戦を始めるの
 だ」
 ツナムラの眼が一層暗く輝く。
 これは・・・ジュウベイは何かを思い出す。
それに比べれば問題にならぬくらい脆弱では
あるが、この眼の光は昨夜みた老人マサムネ
のそれと同じだ。
 これがツナムラの飢え・・・竜か。

 ジュウベイは体内に竜を住まわすものを三
人見たことがある。一人は昨夜のマサムネ、
一人はかつて京都で起こったとある事件で出
会った超剣豪ムサシ、そしてジュウベイの主
君であるヨシムネ。
 だが、彼等は三者三様に内なる竜を飼い慣
らしている。が、このツナムラは竜に喰い殺
される寸前、といった体に思えた。
 これが「飢え死に」ということか。
 
 「戦とは、由比卍党なるものどもとの?」
 「・・・くくく、ハラダよ。敵は卍党では
 ない。狙うは天下よ! マサムネ公すら成
 し得なかった天下取りを余が行う!」
 「・・・・それは」

 ハラダがジュウベイに意識を向ける。ヤコ
ウが内に殺気を秘めるのがわかる。これは公
儀隠密である自分が聞いてはまずい話だ。
 ハラダとヤコウの出方によってはここで戦
い血路を開くことも有り得る。
 ヤコウはそれなりに腕もたつようだがジュ
ウベイの敵ではない。だがハラダはどうだろ
う。この老人は底が知れない。そして何より
自分は人を斬りたくはない。特にこのハラダ
には好意を感じている。斬らずに制すること
が出来る相手だろうか?
 ジュウベイたちの狼狽には気づかず、ツナ
ムラは言葉を続ける。

 「よいか、ハラダ。伊達は由比卍党と戦う。
 そして敵の機甲兵の強さに窮地に陥り、江
 戸幕府に救援を求める。」
 「殿・・・」
 ハラダはツナムラを制しようとしたが思い
なおしたように手をさげ、ジュウベイを一瞥
して微笑んだ。
 「!」

 それは信頼であった。ハラダという男は自
分を信頼し、全てを託して良いと決心をつけ
たのだ。
 そのハラダに応えるには、全てを知った上
でハラダと、ツナムラと、伊達を救うために
尽力する覚悟をこちらも決めなければいけな
い。
 ならば応えてみせよう。
 ジュウベイはハラダの後ろ姿にうなづいた。

 「そして、じゃ」
 ツナムラが話を続ける。
 「幕府が兵を差し向けたその時、伊達は由
 比卍党と対峙する幕府軍の背後を突き、由
 比卍党とともにこれを挟撃。討ち倒す!」
 「・・・殿・・・」
 「しかる後、精鋭軍を失い、弱体化したト
 クガワ幕府を討ち、伊達による幕府を立ち
 上げるのじゃ!」
 「・・・・」
 「余は由比卍党と手を組み、天下をこの手
 に握る!」

 ツナムラの眼が暗く輝いていた。

 第七章「戦端」に続く

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